明日香村役場新庁舎
【奈良県明日香村】
名称
明日香村役場新庁舎
所在地
奈良県高市郡明日香村
用途
庁舎
構造・規模
S造 地上2階
建築主
明日香村
竣工
2023年
担当業務
基本設計、工事監理、地区計画策定補助
古都の甍に、人びとが集う。
奈良県高市郡明日香村において、老朽化が進んだ庁舎の移転・新築にあたり、基本設計、工事監理及び地区計画策定補助を行いました。
当敷地は中央公民館や健康福祉センター等の公共施設が集約されたエリアにあり、観光客の行き来が盛んな飛鳥周遊歩道にも面していることから、利便性の高い庁舎施設だけでなく、地域の方や観光客の交流機能、憩いの場の提供、防災機能の確保が求められました。
施設計画にあたっては、敷地中央の水路を挟み、段状に広がる敷地形状を活かし、南側に駐車場および多目的防災広場を、北側に行政棟、交流棟や交流広場などを配し、必要な機能を明確かつコンパクトに配置することで、利便性やコストに配慮した計画としました。
また、明日香村が掲げた「コンシェルジュ役場」を実現するために、交流機能・情報発信拠点の設置、周辺の里山や集落の景観と調和したデザイン、高齢者や子育て世代への配慮、機能的な執務空間、開かれた議場、防災拠点機能などに配慮し、これからの明日香村の拠点として相応しい庁舎となるように計画しました。外観については、甘樫丘等の村内の主要な視点場からの見え方に配慮し、周辺建物と調和するように東西方向の棟配置や、壁・屋根形状や素材に変化を加えることで長大なボリュームにならないように配慮しました。