咲かそう花園 連続立体交差事業と協働の再開発
駅前整備で生まれ変わる河内花園のまちづくり
近鉄奈良線「河内花園駅」北口に隣接し、難波まで電車で約20分という好立地にある河内花園駅前地区。高い利便性を誇る一方で、道路が狭隘で駅前広場などの公共施設が未整備であり、老朽化した木造家屋が密集するなど、防災上も住環境の点からも多くの問題を抱えていました。地区住民や営業者は1993年からまちづくり懇談会を実施。駅前整備について検討を重ねた末に、市街地再開発事業による新たなまちづくりが開始されました。
「工程に勝て!」を合言葉に実現した再開発の成功
1993年の近鉄奈良線連続立体交差事業(以下、連立事業)の認可時に当再開発事業の遂行が付帯要件とされ、両事業は一対の事業として進めることとなりました。当初は連立事業が先行していたため、再開発は事業化を急ぎ、連立事業に後れを取らないことが求められました。そうした雰囲気の中、都市計画、組合設立、権利変換、着工までが1年スパンのスケジュールで進行することに。当時は素人の手による工程表と揶揄されましたが、「工程に勝て!」を合言葉に、ほぼ予定どおりに事業を遂行。2008年4月、無事に「パザパはなぞの」が竣工しました。
概要
施行地区
約1.3h
用途
区分所有住宅・店舗・事務所・クリニック
延べ面積
18,460.89㎡
構造・規模
RC造 地上13階 地下1階
竣工
2008年
担当業務
事業コーディネート
再開発コンサルタント(都市計画、資金計画、権変計画、管理運営計画、補助対応等)
計画・設計(基本構想、基本計画、基本設計、実施設計、工事監理)
備考
平成21年度まちづくり功労者国土交通大臣表彰
平成21年度功労者等表彰[(公社)全国市街地再開発協会]