甲東園駅前地区優良建築物等整備事業
【アプリ甲東/兵庫県西宮市】

甲東園駅前地区優良建築物等整備事業【アプリ甲東/兵庫県西宮市】

交換分合を活用した官民共同による複合施設の整備

官民連携で進めた先駆的な共同化プロジェクト

甲東園駅前地区は、街路などの整備が十分でないため、通勤・通学のラッシュ時には歩行者とバスや通過車両が錯綜し、また、駅前という拠点地区でありながら商業・業務施設の整備も遅れていました。そのような課題を解消するべく、1991年2月に当地区の有志が「甲東園駅前合同ビル建設促進協議会」を発足。交換分合と相互借地の手法を活用した、先駆的な官民連携のプロジェクトヘと発展しました。着工間もない1995年1月、阪神・淡路大震災により工事の中断を余儀なくされる事態になりましたが、関係者の懸命な努力によって、甲東園駅前地区にふさわしいランドマークとして「アプリ甲東」が誕生しました。
当社は事業コーディネーターとして計画初期より当プロジェクトに参画。基本計画から資金計画、設計・監理、管理運営計画策定、テナントリーシングに至るまで、総合的なプロデュースを行いました。

震災を乗り越えた先にある人とまちが交わる拠点

甲東園をおひざ元とする関西学院大学の校舎デザインであるスパニッシュ・ミッション・スタイルを建築デザインコンセプトとして、周辺地区との調和を重視し協調性のある建物とすること、その存在が地区の求心的なものとなることを意図しています。地下1階には地域住民のデイリーニーズを支える高感度フードマーケットを、1階および2階には駅前利便性を生かした業務、専門店を、3階から5階には甲東地区の行政業務サービスを行う西宮市役所甲東支所、地域コミュニティの交流拠点となる共同利用施設、地域文化の発展に寄与する甲東ホール、図書館分室などを配置。人とまちが触れ合うハイブリッドステーションとして、現在も街全体に活力を与えています。

概要

用途

公共公益・店舗・業務・駐車場

延べ面積

11,303㎡

構造・規模

RC造 地下1階 地上5階 

竣工

1996年

担当業務

事業コーディネート
再開発コンサルタント(資金計画、管理運営計画、補助金申請等)
計画・設計(基本構想、基本設計、実施設計、工事監理)