ハーバーライト21構想のリーディングプロジェクト
土地信託方式を活用した再開発
堺市の新たな挑戦「ハーバーライト21構想」、
伝統を受け継ぐ商業地の再開発へ
堺市はこれまで南大阪地域の中核都市として発展してきました。しかし、1980年頃は商業の停滞、人口の減少、居住環境の悪化など、多くの問題を抱えて、都市機能は低下の一途をたどっていました。そこで堺市は1985年3月に旧堺駅周辺地区整備構想「ハーバーライト21構想」を策定。構想のリーディングプロジェクトとして発案されたのが堺駅西口地区第一種市街地再開発事業です。当事業では、堺市の都心の一部であった堺駅周辺地区を、当時開港を控えていた関西国際空港の玄関口として位置づけ、なんばん貿易によって栄えた中世都市・堺の伝統を受け継ぐ、「世界の自由な空気が流れ込む商業地」として総合的に整備しました。
当社は事務局業務、再開発コンサルタントを担当し、新たな堺市の西の玄関口として再整備を支えました。
土地信託方式で実現した再開発事業成功までの道のり
堺駅西口地区第一種市街地再開発事業の特徴の一つが土地信託方式の活用です。従前権利者のうち、地区内に大規模な土地・倉庫を所有していた株式会社ブリヂストンが土地信託方式を採用、ブリヂストンの土地所有権が形式的に住友信託銀行へと移転されることとなりました。住友信託銀行は権利者の一員として資産運用のアドバイスや施設計画に関する提案、対外折衝など、事業全般にわたってさまざまなノウハウを提供。住友信託銀行の参画は再開発事業推進の原動力の一つとなりました。
概要
施行地区
約2.2h
用途
ホテル・店舗・事務所・駐車場
延べ面積
84,956.91㎡
構造・規模
S造(一部SRC造) 地下2階 地上25階
竣工
1993年
担当業務
事業コーディネート
再開発コンサルタント(資金計画、権変計画、管理運営計画、補助対応等)